託す

人と向き合う度に、自分が終わってる奴だって思い知らされる。
 
人の優しさに触れる時、自分が完全に終わってる奴だって思い知らされる。
 
孤独の中に逃げ込むほどに、自分が壊れていくことも知っている。
 
自分が必要とされていない人間だと思い知らされるのが嫌だから、
必死に誤魔化そうとすればするほど、
どうでもいいような人間になっていく自分がいて、
なんか違う、なんか違うことは痛いほどわかっている。

大切なものを見失ってきた。
大切なものを見捨ててきた。
大切なものを壊してきた。
あの時の自分は本当にどうかしていたと思い知らされる。

ではどうすんの?て思った時には、
砂漠の中にただ一人取り残されている自分がいて、
渇けば渇くほど蜃気楼とオアシスの区別も付かなくなって、
一歩も踏み出せなくなる自分がいる。

自己を激しく否定された時の、あの胸が凍りつくような虚脱感が恐ろしくて、
振り向いて欲しい時に振り向いてもらえなかった時の、胸がぐしゃぐしゃになる感じが恐ろしくて、
上辺だけの楽しみの後に訪れる、心が吸い出されるような虚無感が恐ろしくて、
自己を激しく否定された時の あの胸が凍りつくような虚脱感が恐ろしくて、
心に負った傷は瘢痕化して萎縮して、もう昔のように踊ることは無い。
 
自分はもう終わってるな、、、

そう素直に認めることだけが、ささやかな確かさを感じさせてくれる。

そう素直に認めることで、人に託すことを知る。
 
みんな大変なこともあるだろうけど、幸せになって、、、

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